100人コーディネート展、
一気に4作品 ご紹介します
素敵な作品ばかり、どうぞご覧くださいませ
右のピンクの絞りの着物のご紹介です
(掲載文 そのまま)
春をイメージした絞りの着物
花畑に夢花の帯を浮かべました。
中野 光太郎(染色家)
絞り染めで作品を作って18年になります。
最近は絞り染め以外に手描き染めや型染めなども試みていますが、
ほとんどの作品を絞り染めで制作しています。
この着物は滋賀県長浜で織られた紬生地に春の雰囲気で染めてみました。
総柄の着物は振袖や七五三のお祝い着を中心にオーダーで制作しています。
打ち合わせを兼ねて製作しますので 完成までに約半年いただいています。
帯は自分の経営する目白・花想容のオリジナルで、
大分在住の染色家清水麻里さんの作品です。
染めの着物に染めの帯の組み合わせですが、
帯は透明感があり、絞りとの相性もよく人気です。
(掲載文 ここまで)
花想容さんは 私たちキモノ好きの間では有名なお店、
大正時代の古民家でカフェを楽しめる着物店
「花を見て女性の姿を想う」という漢詩からとられた名前、花想容
まさにこのキモノは 私たちのイメージの花想容さんです
上の写真で 左にある黒羽織の着物
こちらの後半のお写真で見るほうが落ち着きがありますね
この二枚目のお写真でも左にあります
(掲載文そのまま)
「しゃれ黒羽織」とよんで
羽裏にスカーフ。
普段に着る黒羽織の提案。
細野 美也子(月刊アレコレ編集人)
黒羽織のイメージは二つ。
一つは昭和の母たちが入卒に着た、イケてない昭和の古臭いイメージ。
一つは、戦前から大正へ遡る日本画に見るようなシックなイメージ。
こちらは、イケてる昭和・大正の豊かな面影があります。
その黒羽織を一工夫して、後者のように、お出かけのときに着る提案です。
展示の黒羽織は、箪笥に眠っていた地味紫の反物を黒に染め替えて、羽裏にエルメスのスカーフを使ったもの。
紋は銀鼠の糸でバラを刺繍。
あそび心のある黒羽織になりました。
名付けて「しゃれ黒羽織」。
箪笥に取り残されている黒羽織や反物。
一手間かけて「しゃれ黒羽織」として楽しんでください。
(掲載文ここまで)
真ん中の淡い黄色の着物・・なんと大島紬です
私も白とピンクの格子柄の大島を持っていますが、
福原氏のこだわりの大島紬は色美しくシンプル
ぜひ説明を読んでくださいね
(掲載文そのまま)
草木の力を信じ、糸そのものの質感に賭けた、春色の紬
福原 豊(紬のふくはら代表)
「そもそも大島紬って、もっと自由な織物だったんじゃないか」って、
常日頃考えております。
泥染めにこだわらず、絣合わせにこだわらず、
図案にも、遂には大島紬って名前にさえこだわらない。
「じゃあ、何?」って聞かれたら、
「大島紬職人による、草木で染めた生糸と真綿によるすくい織の紬です」
と答えます。
「大島紬は、帯、小物そして着る方を引き立たせる脇役」が私の考えです。
シンプルであることが身上です。
そんな私が職人さんに
「柄は入れないで、色と質感で表情を作るには?」という要望に
上ってきた織物です。
光を反射する経糸の生糸を、光を吸収する真綿で緯から抑える。
すくい織で表情を出したら、色と質感でグラデーションが出来上がりました。
図案がないので、考えながら 織り上げています。
作り手が楽しくなきゃ、着る方だって楽しくないはず!
二葉さんの江戸更紗の帯でより春らしさを出してみました。
(掲載文ここまで)
はい、この右の作品・・私の今の仕事にとても近いと感じています
私の生徒さんは お友達や御親戚の結婚式・披露宴、お子さんの七五三など
ご自分の節目、お友達の節目に着物をお召しのかたがとても多いんです
女性の節目、妻としての節目母としての節目・・たくさんの節目をこの三年で見てまいりました
とても共感する作品です
(掲載文そのまま)
日本女性の奥ゆかしさと秘めたる想いが伝わりますように。
ひとりひとりの貴女が迎える大切な節目にお召下さい。
新津 成美(着物乃塩田)
冬の最中、全てに先駆けて春の訪れを告げる梅。
一輪、また一輪と花開く姿に喜びと安らぎを想い、
「梅」は万葉の昔から人々に愛されてきました。
和らぎの若緑色に映える真白の花は清澄で馥郁としたかおりまで漂うかのよう。
寛文小袖から柄どりされた華紋の帯はゆったりとおおらかな大胆さで描かれ、
清楚さに華やかさを添えています。
これからの佳き日を祈り、幸多かれと願いを込めて・・・
(掲載文ここまで)
全て着物乃塩田さんでの販売のお品です
着付けをお教えする時、生徒さんがお持ちになる訪問着・・このようなお品が一番多いのです
一見 よくある感じの着物に思われがちですが、
その人を美しく魅せる、御相手のかたに敬いの気持ちを持つ、そして 親御さんからの着物でしたら その方の幸せを深く祈る、
そんな思いがたくさん入った着物たち
私も初心に戻って 誠実に着付けをお伝えしたいと思わせてくれる、とても清楚なキモノでした