引き戸を入ると カウンター
その奥の 赤い絨毯の階段を上がって二階へ
落ち着くお部屋です
こじんまりと、でも 必要なものはそろっている、そんな嬉しいお部屋
ぽんぽん菊が可愛らしく、お写真にはありませんが、すぐ仲居さんが呼べる電話と有田焼のお皿が
飾ってあり、
コートをかける衣紋かけも風情がありますよ
この日 冷酒は 呉春(ごしゅん) 特別吟醸
幻の酒米と言われている赤磐雄町を半分まで磨き、低温発酵させて造られています
ああ、磨いてる・・と一口含むだけで感じる、上品さ
大好きなお酒でした
ます、肝煮
シンプルに 生姜で炊いてあります
丹波地鶏の新鮮さが伝わってくる、雑味 くさみのない一品
鶏塩焼き
火は通っていて、表面はぱりっ、なのに ジューシー
こんなに分厚いのに・・この塩梅・・習いたい
山椒がふってありますよ
菜花はおひたし、筍も美味しく、春らしく
肝煮が苦手な方には つくねを嬉しい気配りですね
ささみのお寿司
勿論、パサつきなく まろやかで新鮮なささみ
木の芽、お醤油で さっぱりといただけます
いよいよ、水炊きです
あらかじめ炊いてある鶏と白濁したスープの中に
お野菜やお豆腐を入れていく・・
きめ細かく、濃厚で でも、あくは全く出ない、上質なスープ
塩としょうが汁で スープをお湯のみで飲みながら、
大根おろしの入ったポン酢に具材を入れて 水炊きを食べていきます
もちろん・・
スープを飲むのは 食事の前だけになさるお客さんが多いと思うんですけれど、
それじゃあ もったいない
スープ 足してくださいますし、何度もこのコラーゲンたっぷりのスープ いただいちゃってください~
お野菜を足して行き、〆はお餅、お店の名前の焼き印が入っていますよ
水菜はしゃきしゃきして お鍋のいいアクセント、
あらかじめ 下ゆでしてある白菜は白濁したスープを絡みとり、さらにまろやかな白菜に変身します
豆腐は 絹だけれど 重みのあるしっかりしたもの 炊いてもお箸で取ることができるくらい
お雑炊はお鍋を一度下げ、板場で炊いてきてくれます
幾らでも刻みのりが載せられるように た~っぷり置いて行ってくれるので
た~っぷりかけてね
今日のデザートは苺
練乳・・久しぶりにいただきました
仲居さんは二部式きもので、所作をしやすいように 袖丈のとても短いものでした
古い京都の料亭さんとは そこが違うかな
でも、もともと 格式ばったお店ではありませんし、
若い仲居さんがたのきびきびした可愛らしいサービス、気働きはとても好ましく
大きなお鍋を持つんだから きものでは 大変よねえ と好意的に拝見しました
肌寒い一日、満足のお夕食でした