小鼓発表会(曽和韶風会)でのきもの

反省のために・・のようなブログです
ここ数日 忙しかったこともあり、まだ 未着用の単衣だったのに
試しに着てみることをしませんでした
そして、朝、うっすら赤の単衣を着てみたら・・・
あれ??仲居さん??
でも、
もう着直す時間がなく、あわてて半幅帯を締める羽目に

シルックの単衣の 仲居さん風赤の細かいギンガムチェックのような柄です

(江戸小紋風とは言えない・・)



半幅帯を 慌てて出して来て リバーシブルの裏を締めました

ひさかたろまんさんのお品、

黒地にターコイズブルーの鮮やかなドットで柄だしされています


ご一緒したマリコさんの美しさ

ワタクシは お付きの乳母のようでしたわ
半幅帯だけではさびしくて 慌てて 帯締め、帯揚げを出して来てセットして出かけました

慌てているといけませんね

この日、ビーズの半衿をつけています


今から フェスティバルホールの ひらまつ さんで会食です

敬愛する84歳のY先生からの朝のお電話で 元気になりました

行ってまいります

曽和韶風会~小鼓曽和先生90歳記念~

マリコさんの着姿が美しすぎて トップにご紹介~→
この日 淡い象牙色のお単衣に 博多織 白の紗献上を締めていらっしゃいます



この日、お誘いをいただいて
京都 今出川の金剛能楽堂へ

小鼓 曽和博朗先生の90歳(卒寿)記念
とても豪華なお社中会が開催されました

朝9時半から 夕方5時半まで

橋本忠樹氏、茂山逸平氏、河村晴道氏、梅若玄祥氏、江崎欽次朗氏、林宗一郎氏など
こんな ドドド素人のワタクシでも知っている先生方が・・

この日、所用があって 吉野天人で 帰らなくてはならないのが切ないわ


ここで、韶風会の説明を軽く

「韶風会」とは、曽和家が主宰する社中の発表会の会名の事です。

昔は韶風倶楽部と命名し、明治、大正、昭和の旦那や奥様の小鼓お稽古場所として愛された、ちょっとしたサロンになっていました。
“韶”とは論語に出てくる。良い音色と言う意味だそうです。

道路を挟んで 京都御所 という場所にある、金剛能楽堂

とらや茶寮さんのお隣ですよ




いただいたパンフレット



6歳の6月6日にお稽古をお始めになった曽和博朗先生に因んで、6月6日に開催されたそうです


曽和 博朗(そわ ひろし)先生

能楽の幸流小鼓方、人間国宝でいらっしゃいます。

「若い人はお能を観ないけれど 人の興味を引く面白いことをしていたら

ちょっと行ってみようかなって思うかもしれない。

お客さんにもっと気軽に小鼓に関わってもらいたい」

「たくさんのかたが直接小鼓に触れる機会を増やすために 

たとえば 僕は縁日の中で演奏しても構わないよ」

伝統・文化を守る、大切に続けていくお心と

今の時代を生きる人たちにもひろめていくための柔軟なお心。

この日、残念ながら 時間がなく 拝聴する前に会場をあとにしたのですが、

マリコさんにお聞きしたら、

そこに居てくださるだけで こちらが得るものがあるような、素晴らしいオーラをお持ちだった、

とのこと

 



金剛能楽堂のお庭には とてもとても立派な錦鯉がおります・・その話をしながら、パチリ



この日、自分のきものに 不満だらけ・・

(なら、着てこなきゃいいじゃない、はい そうですその通りなんですけれど)

次回のブログで 反省点述べながら~お伝えします


私が拝見できたのは


三番三(さんばそう)

賀茂

吉野天人


三番三(さんばそう)・・

揉みの段、鈴の段 どちらも 茂山逸平さんが舞われました。

三番叟と記すこともありますが、大蔵流では三番三と記します。

五穀豊穣を祈るという解釈もあり、

私は 自然と この日の逸平さんの舞をそのように見ていました。

私の生まれた南九州に”田の神さあ”(たのかんさあ)という、五穀豊穣を祈る儀式があり、

その踊りを思い起こしていたんです。

舞いながら 鈴を鳴らす姿は お祝いごとだから舞う、神へ捧げる、というより

もっと土着的なもの・・やおよろずの神や 人には見えない自然の大きな大きな神のようなもの、

に 人間の代表として舞ってくださっているような そんな印象を持ちました。

逸平さん 素晴らしかった・・


賀茂・・

河村晴道さんのお仕舞、初めて拝見しました。

形の美しい舞、上品な舞かと思いきや、すぐ 引きこまれ、

一挙手一投足に目が届くようになると、

全ての所作への深さを感じます。

そして、呼吸を合わせてみると あら、さらに引きこまれ・・

その引きこまれる渦をね、感じることが出来るんですよ

こんな観劇素人にここまで深みを味あわせていただいて ありがたく、

それだけの素晴らしさに感動です。




お茶をいただくことができました


お祝いの高貴な色 紫が入り、焼き印は小鼓・・中はお祝いの桃色の餡

俵屋吉富さんのお品です


充実の午前を過ごさせていただきました

和久傳さんでのきもの~紗合わせ~

きものの呼び名は 呉服屋さんや地方、ご家庭によって 本当に様々・・
この”紗合わせ”も ”二重紗””無双”というかたもいらっしゃいますし、
”紗合わせ”(しゃあわせ)を ”紗袷”(しゃあわせ)と書く方も

着用時期も様々で 6月末の10日間から2週間とおっしゃるかたが一番多いようですが、
6月9日に着用、
お単衣の時期(6,9月)に、
それから、
”紗袷”(しゃあわせ)と呼ぶ方は まれに、袷の時期で暑い頃、5月に着る、
とおっしゃるかたもいらっしゃるとか

フォーマルには着ない遊びのきものですから、
着用者が違和感がない と思える時期に 着たい時に着ればいいのかな、と思っています

呼び名は 二枚の紗を合わせてお仕立てしているので、
”紗合わせ”に ここでは統一しますね



紫野和久傳さんは 駅ビルとはいえ 和久傳さんですから、

しゃれたきものを着てまいりたいなあと思っていました

先方からも ぜひ、おきものでと言われておりましたので、紗合わせで




絽の帯です

紫陽花にしてみました

真正面に紫陽花がくると 暑苦しいかしら、と思い

少し脇に わざとずらしています

帯締め、帯揚げは 先日 弓月さんでいただいたもの

細めの冠にポチポチ刺繍、細めが清涼感を与えてくれますね

帯揚げは 白地の絽に 絞りで緑のポチポチです

モダンで 使いやすい



胸元の柄は このように 見えています





お太鼓柄・・紫陽花、可愛らしいですよね

敬愛なる、宮城・仙台のA姉さまにいただいたものです



表から見ると こう見えます




きものの裏から見ると 絵柄がはっきりしますね


白の紗に絵が描かれたものの上に

淡い緑の紗をかぶせて 仕立ててあります

このきもの、皆さんにとても喜んでいただけるので

調子に乗って

今月 大活躍の予定です

京都駅でいただく紫野和久傳さん~五山を見ながら~

京都駅からすぐ、伊勢丹の11階にあります
紫野和久傳さん、お昼にうかがいました
こちらのお店は カウンターが一番人気、
京都の五山が見渡せるから
デートで使われるかたも カウンターで横並びがお勧めです
お話が弾みますよ~

先付は 新鮮なタコ、葛でたたいた鶏の梅肉・・だったかな??
あれれ、覚えていないです
ミョウガが嬉しかった~

伊勢丹の11階 お食事街にありますよ




カウンターからの景色はこんな感じ・・

建物の向こうが 五山です




ご挨拶に 冷酒をいただきます

竹筒のおちょこで



椀物、

ずいき 南瓜 オクラ 冬瓜 具だくさんのお椀、葛でとろみがついています

生姜が清涼感を



スタッフの女性は 黒のスーツに 首にショートスカーフ

和久傳さんらしからぬ 都会的なサービスは 少しびっくり・・

京都の玄関口だから 京都っぽさと 都会っぽさを 混ぜ合わせているのかなと思ったり、

駅ビルだからと思ってみたり。




焼き物は イサキ

香ばしく 食べやすいお味付け

手前の 青菜を少しのとろろ芋で和えたものが美味しかった




ワタシ的には 今日の一番のヒット

お野菜の胡麻和えです

ミョウガが 味のアクセントになっており、

お芋 キノコ、それぞれに味がついたあと こっくりこってりの胡麻ソースで和えてあります




煮物、スズキの上に梅 夏のお野菜でさっぱりと

お出汁が効いていて 澄んだ煮汁、マネしたいっと思った一品

このお皿も好きでした


この日、私 凹んでました

そんな時は 空回りしてしまいますね

どんな時も 自分らしさで アピールできるよう、精神力を鍛えねば、と思った次第



ご飯ものは 三種類から選べます

冷たいお蕎麦と 貝柱と春菜のかきあげ さくっと美味しかった




そして、こちらの名物と言えば この 鯛の黒寿司

初めてのかたには こちらがお勧めです~




水菓子は ずんだ餅


この日のきものは 次のブログで

旅行のかたも多い にぎやかなランチタイムでした

今夏の小千谷ちぢみ選びの後ビーフシチューへ〜上七軒〜

お友達に付き添って呉服屋さんにうかがったら、私もついつい 纏ってみたくなり・・
いつものパターンで この夏の小千谷ちぢみを選んでいます
小千谷ちぢみは 夏物とされていましたが、
今は6月から9月に着用される方が多いよう

新潟県の小地谷市周辺を生産地とする麻織物、
撚り(より)が強い糸で織った布を雪で晒すことで、
撚り(より)が水分を含んでほどけて布に「しぼ」が出来るのを利用した織物です。
(つまり 表面がつるっ、じゃなくて、少し凸凹みたいな感じなのね)

国の重要文化財に指定、
ユネスコの無形文化遺産に登録されています

その中でも この小地谷ちぢみは珍しく、
織物として仕上がった後、染めのひと手間をかけています
蛍光ペンのグリーンとイエローを混ぜたようなお色に 白で花の染めが入っていますよ



楽しく拝見した後、遅めのランチへ


上七軒の風情ある街並みにある・・・


芸舞妓さんもいらっしゃる、ステーキハウス ”ゆう”さんです



上七軒(かみしちけん)の芸舞妓さんの団扇が たくさん飾られています


オススメのビーフシチューをお願いしました
にんじんの冷たいスープ、
素材感を感じます



グリーンサラダは さわやかな、雑味のない手作りドレッシング

お酢の効いた感じ、好きです




こちらが オススメのビーフシチュー

パンも小麦の香がたつ、美味しいもの

ビーフシチューは コツコツ煮込んだお肉がとろっととろけます

添えられたマッシュポテトは 滑らかで でも ちゃんと芋っぽくて好き


珈琲をいただきながら、まったりしていると

芸舞妓さんが お師匠さんといらっしゃって 一気に華やかに

そのオーラ、欲しいっと思いながら

チラ見するのがやっとの眩さなのでした

和菓子作り体験でのきもの

和菓子作り体験、デニムのきものででかけました

あ、お教室のごみ箱が左に・・

でにむきものは でにむどすさんのお品、愛用しています



帯周り

きもの寺子屋*福々庵 佳代さんが作ってくださったリネンの帯揚げ 黄色い花が散ってます→

帯はkimono gallery 晏→

帯締めは 道明さんの冠(ゆるぎ) この色は とても重宝しています

金茶というのかしら、黄土色の明るい感じですね



半衿 和風ドットで遊んでます

モカ色に白ドット



サク研究所さんの白のレース羽織で さらにカジュアルに

和菓子作りの時は カワイイ腰ひもで たすきがけを



北野天満宮の青紅葉も鑑賞して、京都の北を満喫した一日になりました


京都・老松さんでの和菓子作り体験

五月末の体験です
京都・上七軒にある京菓子の老舗 老松さんにて
和菓子作りを体験してまいりました


左は オリジナル・・あら、けいさん 品が無い仕上がりねえと思うことなかれ

この菓子、”こなし”は スピードが命、

プロは30秒で仕上げる京菓子なんです

こねこねするよりは 出来が不器用でも さっと作るほうがいいとされてるの

もちろん プロは 出来と時間、どちらも要求されますけれどね



左は 花菖蒲(はなしょうぶ)

右は おとしぶみ

青々とした葉っぱに 虫が卵を産んださまをお菓子に表しています

平安時代、貴族が 自分が書いた手紙に重しとして石を置く、その石を”おとしぶみ”と呼んだことから

似ている雰囲気にこの名がついたそう





体験させていただいた老松さんは この時期 夏柑糖で有名な、

京都市の北にある上七軒の名店です→




上生菓子は注文があってから作るこだわり
どのお菓子も どなたにでも安心して差し上げられるクオリティ 



ご一緒したのは 広島からいらした友人 Yさんです

私たち大人二人以外は 修学旅行生・・若さと元気をいただきながらの作業


京菓子とは・・

「有職故実(ゆうそくこじつ)に拠る儀式典礼に用いる菓子、または茶道に用いる菓子」


有職故実ってなんですか?の中学生さんの疑問に

「学問として解釈していいよ 国語・算数・理科・社会・ゆうそくこじつ、みたいな感じかなあ」

と老松さんの小林さん



私が作成した”こなし”の京菓子 5個


日持ちがしない”こなし”は京都で茶席菓子として発展

京都からの技術が流用している大阪、名古屋、金沢などを除くと ごくまれにしか見られません

こなし独特の もっちりとした歯触りは 濃茶のお菓子としても十分の風味を持つのが

茶席菓子としての発達につながったと言われています

器にいれることを前提に作るため、抽象化された形が多く、

ほの暗い茶室で浮き立つ鮮やかな色彩をもっていると言えます



こちら

小林先生が 見本に ささっとおつくりの”おとしぶみ”

こなしは 水分が大切、

先生がおつくりになって これは30分後くらい・・もう乾いてしまっています

でも、形はさすが






小林先生がお茶を点ててくださいます

わあ

このお茶碗、何かしら・・もしかして・・・



飲み干すと 富士山が

最後まで楽しませていただきました~

この日は デニムのきものでカジュアルに

次のブログでご紹介させてくださいね

落語会でのきもの

上七軒での落語会、
主催側のかたに”先輩”がいらしたので、
同伴者が紋付の単衣の羽織でした
軽いきもので行きたかったのですが、
きものって 一緒にいる人と格を合わせたほうがすっきり自然なんです
なので、
単衣の付下げ訪問着

若草色にスワトウの刺繍の扇

ところどころ、扇の部分が透けています

真ん中に花の小鼓

5月末日、半衿はまだ、夏物にはしていません




帯まわり・・慌てています

梅垣織物さんの袋帯

弓月さんでいただいた、楊柳風の淡い黄緑の帯揚げ

呉服北浦さんでいただいた高麗組の帯締め




長じゅばんは 半衿だけ袷用ですが、実は 涼しい麻の夏物を着ちゃいました

この日も暑い一日だったんですよ

舞妓ちゃんはちゃんと5月ルールを守って、

本当にご立派です



この日、上七軒を離れて、京都の老舗フレンチ?ビストロ?に数年ぶりにうかがったのですが、

とても残念に感じました

お料理、数品アップします






価格と内容の釣り合いが悪すぎ、驚きでした

ごくたまに そう感じてしまうお店がありますね

働いていらっしゃるかたが これが普通だと思ってしまわれるのでは、と心配になってしまいました


とても暑い5月になってしまったこの月、

落語会での皆様のお召し物、とても楽しく拝見いたしました

女性は お単衣のかたが多かったように思います

男性のきもの率も高く、上七軒の風情に合い、楽しませていただきました

第五回上七軒落語会

可愛らしい舞妓ちゃんのお迎えで始まる、
第五回 上七軒落語会
今年は
南光さん、米團治さん、吉弥さんの三人会です



上七軒は 京都市の北にある花街(芸舞妓さんと楽しめるお茶屋さんがあるところ)

この会の主催は 上七軒匠会さん

上七軒の伝統文化の継承、歴史的景観の保全などに努め、

同時に 盆踊りや落語会などのイベントも開催されています

祇園とは違う風情の落ち着いた大人の街、上七軒 遊びにいらしてくださいね




まず、上七軒芸舞妓さん 五名による踊りから始まります

華やか~

そして、

南光さん 米團治さん、吉弥さんによるトーク

人間国宝で米團治さんのお父様である米朝師匠がお亡くなりになってすぐだったこともあり、

米朝師匠を追悼する・・・しんみりだけになるはずはなく、

面白おかしく、師匠の死すら ネタにするさすがプロ

そこには た~くさんの愛情が詰まっていて、

それを観客も感じるから 笑えるんですねえ




落語の演目は この通り

紅雀さんは枝雀さんの最後のお弟子さん、

枝雀さんを彷彿とさせる空気感、お若い方なのに 懐かしい感じすらしました


米團治さんは お父様をなくされたこともあり このご演目・・

さすが うまれながらの ”ボン”

とにかく 色っぽい艶っぽい 

きものの選び方なのかしら・・とじ~っと見て

やっぱり違う、培われたご本人からの雰囲気なんだわあ と感心

米朝一門の誰よりも「お茶屋噺」の雰囲気を身につけていらっしゃると評判だそう


吉弥さんは ”ちりとてちん”

NHKの朝ドラのあの”ちりとてちん”です

吉弥さんは知的な落語でした

頭がいいかたなんだろうなあと感じながら 大笑いしていました

理屈っぽいんじゃないんですよ、いい塩梅にこなれていて

清々しいご性格のでている落語です

走ることが好きな吉弥さん、体の鍛え方も半端ないそう・・きもので隠れてしまうのがもったいない


そして、

南光さん

安心して聞ける南光さんの落語は 老若男女楽しめるようになっています

最後の幸せなオチに客席がほのぼの

辛口の南光さん、優しい南光さん、気配りの南光さん、プチ上品な知的南光さん、下品な南光さん、

この日の数時間で

どの南光さんも見たような気がする・・

プロなんだろうなあ



とにかく笑って 華やぎ、くつろいだ一日

きものは次にご紹介させてくださいね

恒例!おててくらぶさんで浴衣レッスン開催します

こんにちは

夏がやってきますね

めいっぱいの思い出を

さあ、子連れママさん、今年は母子で浴衣 いかがですか

お見守り保育付で 楽しくレッスンしましょう


6月16日(火) 10時30分から

6月20日(土) 14時から


今年はお仕事をされているママさんからのリクエストで 土曜も開催します


詳しくは こちら→


ご質問など こちらでも お受けしますよ~





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