マリコさんの着姿が美しすぎて トップにご紹介~→
★この日 淡い象牙色のお単衣に 博多織 白の紗献上を締めていらっしゃいます
この日、お誘いをいただいて
京都 今出川の金剛能楽堂へ
小鼓 曽和博朗先生の90歳(卒寿)記念
とても豪華なお社中会が開催されました
朝9時半から 夕方5時半まで
橋本忠樹氏、茂山逸平氏、河村晴道氏、梅若玄祥氏、江崎欽次朗氏、林宗一郎氏など
こんな ドドド素人のワタクシでも知っている先生方が・・
この日、所用があって 吉野天人で 帰らなくてはならないのが切ないわ
ここで、韶風会の説明を軽く
「韶風会」とは、曽和家が主宰する社中の発表会の会名の事です。
昔は韶風倶楽部と命名し、明治、大正、昭和の旦那や奥様の小鼓お稽古場所として愛された、ちょっとしたサロンになっていました。
“韶”とは論語に出てくる。良い音色と言う意味だそうです。
道路を挟んで 京都御所 という場所にある、金剛能楽堂
とらや茶寮さんのお隣ですよ
いただいたパンフレット
6歳の6月6日にお稽古をお始めになった曽和博朗先生に因んで、6月6日に開催されたそうです
曽和 博朗(そわ ひろし)先生
能楽の幸流小鼓方、人間国宝でいらっしゃいます。
「若い人はお能を観ないけれど 人の興味を引く面白いことをしていたら
ちょっと行ってみようかなって思うかもしれない。
お客さんにもっと気軽に小鼓に関わってもらいたい」
「たくさんのかたが直接小鼓に触れる機会を増やすために
たとえば 僕は縁日の中で演奏しても構わないよ」
伝統・文化を守る、大切に続けていくお心と
今の時代を生きる人たちにもひろめていくための柔軟なお心。
この日、残念ながら 時間がなく 拝聴する前に会場をあとにしたのですが、
マリコさんにお聞きしたら、
そこに居てくださるだけで こちらが得るものがあるような、素晴らしいオーラをお持ちだった、
とのこと
金剛能楽堂のお庭には とてもとても立派な錦鯉がおります・・その話をしながら、パチリ
この日、自分のきものに 不満だらけ・・
(なら、着てこなきゃいいじゃない、はい そうですその通りなんですけれど)
次回のブログで 反省点述べながら~お伝えします
私が拝見できたのは
翁
三番三(さんばそう)
賀茂
吉野天人
三番三(さんばそう)・・
揉みの段、鈴の段 どちらも 茂山逸平さんが舞われました。
三番叟と記すこともありますが、大蔵流では三番三と記します。
五穀豊穣を祈るという解釈もあり、
私は 自然と この日の逸平さんの舞をそのように見ていました。
私の生まれた南九州に”田の神さあ”(たのかんさあ)という、五穀豊穣を祈る儀式があり、
その踊りを思い起こしていたんです。
舞いながら 鈴を鳴らす姿は お祝いごとだから舞う、神へ捧げる、というより
もっと土着的なもの・・やおよろずの神や 人には見えない自然の大きな大きな神のようなもの、
に 人間の代表として舞ってくださっているような そんな印象を持ちました。
逸平さん 素晴らしかった・・
賀茂・・
河村晴道さんのお仕舞、初めて拝見しました。
形の美しい舞、上品な舞かと思いきや、すぐ 引きこまれ、
一挙手一投足に目が届くようになると、
全ての所作への深さを感じます。
そして、呼吸を合わせてみると あら、さらに引きこまれ・・
その引きこまれる渦をね、感じることが出来るんですよ
こんな観劇素人にここまで深みを味あわせていただいて ありがたく、
それだけの素晴らしさに感動です。
お茶をいただくことができました
お祝いの高貴な色 紫が入り、焼き印は小鼓・・中はお祝いの桃色の餡
俵屋吉富さんのお品です
充実の午前を過ごさせていただきました