高槻のパンケーキ~エシュロンティルーム~

おててくらぶのオーナー とも先生→
と 秋からのレッスンの打ち合わせ
JR高槻駅から数分、南に進んだ路地にある
エシュロンティハウスさんへ

とも先生は 黒の綿のきものに アーティストのご友人がデザインした”宇宙きもの”で

私は お単衣のきものに 綿の銀座結びの作り帯で



7月にできたこのお店、

ムレスナティーを楽しむお店です

ムレスナティ―は 紅茶大国スリランカの年間20万トンに及ぶ茶葉の中から

最高品質の茶葉、

それも 香りの豊かさを追求して、若芽に阿ぎりなく近い部分を厳選したムレスナ社の提供する紅茶


日本人の舌に合わせた「渋みがなく、さっぱりし、それでいて 少し甘みのある」紅茶だそうです

特に フレーバーティは傑作の呼び声高い逸品



お店奥のこちらの席で イートイン

フリーティーのスタイルで、いろいろなフレーバーの紅茶を 何度も何度も注ぎに来てくれるんです


例えば ”四条”と銘がついた紅茶は

ジャスミン・アールグレー・ローズ・ラズベリー

の香がついたもの

たくさんの紅茶を楽しめるので このスタイル オススメです~



今日のおめあては この高さ3.5センチのパンケーキ




右側、指 立ててみました~



ティーソースと呼ばれる、キャラメル風味の紅茶を煮詰めたものをかけて いただきま~す




これだけの分厚さになると ナイフを入れると抵抗がある・・驚き

きっと焼くの、大変でしょうねえ

あのふわっとしたパンケーキとは違いますね

分厚くて ケーキに近い切りごたえなんです

お味はもちろん美味しい

朝トマトだけ、お昼は食べずに 代わりにこれをいただきました

それくらいお腹を空かして行って ちょうどいいくらいです




この日、単衣シーズン初でした

(単衣ひとえ は 9月一か月着用します)

帯が大きく見えますね どしてかな




はい・指にひびが入ってしまいまして、

パソコンが今 とても打ちづらいです


美味しい紅茶に癒されて、

なんと滞在3時間半

楽しい打ち合わせになりました

上賀茂秋山さん 8月のお昼食

京料理とは一味違う、秋山さんの個性が入ったお料理をいただきに、
上賀茂 秋山 さんへ
8月の末、31日のお昼です



このお料理は よく鯵でするのですが、今日はいい鯖が入ったから、
と いただく直前に〆鯖にしてくださった、脂ののったいい鯖
おくら、万願寺唐辛子(辛くないですよ)、そして、小ぶりの海老
さっぱりして 夏のお昼でも食べやすい一品。
少し大きくなり、黄色に熟したきゅうりを ”いたち”と言うそう。
お尻がふっくら大きくなって、動物のいたちと 似ているからです。
”いたち”に関わらず、きゅうりは 火を通していただくのがコツ。
生だと共に供された野菜のビタミンをこわしてしまうそう。
さっと熱湯にくぐらせる、もしくは、酢で先に和える、
などして、きゅうりの栄養も余すところなくいただきたいですね

昔のかたは 体を冷やすきゅうりに火を通し、
葛粉を使ってとろみをつけ(葛粉は体を温める)、
とても 夏の理にかなった食事をされていたんですねえ 



お昼は まず、こちらの囲炉裏で お茶をいただき、
お食事するカウンターに入ります




椀物です

お出汁が最高



椀の蓋の裏には 瓢箪の絵が。

瓢箪は かんぴょうと同じ仲間ですが、実(み)は苦味があり、食べられないそう。

美味しいしんじょう、中は南瓜

添えてあるのは 冬瓜、そして、素麺南瓜かな。(キンシウリですね)

瓜でまとまっている一品。

上に乗っているのは ささげ。

これだけは うり類ではないですね、豆です。

仏様が お箸の代わりに使ったとされ、

お盆では ご先祖のお箸代わりに供える風習があるお宅もあるそう。




この日、いただいた日本酒。

辰ラベル№2

クリアーな甘・辛・酸・旨


辰泉酒造さん、会津若松の酒造で、

原料米は五百万石、

純米吟醸です




目の前のカウンターでは おつくりの支度をはじめていらっしゃいます

取り皿、左が塩、右がお醤油



そして、登場~

二人でわけますよ

炙ってあるのは 太刀魚です。

九州では夏にあがりますが、関西・関東では 秋の魚。

まだ、はしりですが、立派に身も厚く、いい太刀魚でした。



太刀魚の皮を炙ってくださって、おまけ

からしで いただきます





土瓶蒸しを夏にいただく、がコンセプト

名残の鱧、

そして 万願寺とうがらし、下のじゃがいも饅頭は とうもろこしが入っています。

ひだりの葉っぱは、あかざ

ほうれん草の仲間です。

左は少し深い取り皿。

ポン酢といただきました

この片口なら 夏でも土瓶蒸し だせますねえ。





先ほどの 鱧の骨煎餅 塩が効いて、ぱりっと美味しい

お魚の煮凝り




地鶏のお鍋です

具は 地鶏、茄子、大きなお麩、滋賀の赤こんにゃくなどなど

炊いて 玉子をつけていただき、

最後は 玉子とじにするのが定番



炊きたてご飯は とてもとてもとても美味しい

もちろん、おこげも食べる




わらびもち、中に粒あんが入っています
作りたての柔らかさ



楽しく美味しく いただきました

上賀茂のお野菜は 新鮮で味が濃い、

はんなりも京都、このしっかり土にいきているお野菜たちもまた京都


花嫁のれん~加賀のものを京の作家さんが作る~

花嫁のれん
石川県を中心に北陸地方各地でみられる、
婚礼に用いる特別なのれん、
そして、そののれんを 尊び 用いる風習。

加賀友禅で作られ、上部に新婦実家の家紋が染め抜いてある物が多いようですね
代表的な図柄に 鶴亀があります

今回、拝見したのは
京都の友禅作家さんが お嫁さんのために作製なさったもの
息子さんのお嫁さんになるかたが 加賀出身の女性だったのです




加賀友禅も京友禅も 今は個性的な作品が多くなりました。


良く言われている加賀友禅、京友禅を記載します。


加賀友禅は

刺繍や金箔は一切使わず、染めだけで描かれる。

色は加賀五彩と呼ばれる、蘇芳、黄土、藍、黒を主として、比較的強い色が使われる。

柄の特徴は 班入りの葉を表現した虫食い柄、ボカシなどがある。


京友禅(手描き、型と二通りあります、この場合、手描きのお話)は

分業制、

「はんなり」と表現されるイメージが多く、

草花をモチーフに、黄色を含む朱色の色使いが基本。

仕上げに 金箔加工や刺繍が用いられる。




奥様のご実家の紋を 丸く花でかたどって 丸紋に



左右の花が違うところに愛情がみられますね






製作されたのは 京そめ塾の南進一郎先生
説明してくださいました
水色と朱色の組合わせ、そして 花たちの美しさ、京都を感じます。





牡丹は 色をいれると途端に下品になってしまう。
なので、ピンクのぼかし、黄色のぼかしで仕上がっています。





個人的に梅が好きです。

娘の振袖も白地に梅の総柄にしようと思ったほど。

この紅白の梅、金の加減がとてもいい。





松の下に藤

いい花の色・・

松の緑を引き立てるための 藤の緑の色ですね。






まだ、咲かないつぼみがたくさん。

これから、たくさん花を咲かして、のメッセージ




竹は常緑。冬も緑で縁起が良い。





菊も紅白、おめでたさをさらに際立たせています。

紅白に合う緑ですね。

下に萩が来るので、萩の葉と菊の葉の緑のコントラストもお楽しみください。







新婚のお二人が飼っている猫ちゃんが19歳になるとか

右脇、烙印の近くに 猫の足跡が三つあります

二人のご縁をよく知っているかたが作られると感慨もひとしお、唯一無二ののれんです。





菊結び房をつけてくださっての一枚。

この結び方は 延命長寿のおめでたい結び方です。





金箔は 格子箔。

見えますか、わざと格子が見えるように貼る箔です。

お嫁さんの里、金沢への尊敬のお気持ちがみえます





息子さん御夫婦の幸せへの祈り、
京都と加賀の融合、
そんな愛情いっぱい、テーマいっぱいの花嫁のれん、
いいものを拝見できました
ありがとうございます

最後に・・
あまりに説明に食いつくあまり・・・・こんな顔のワタクシ


鉄板焼~蓼科~

二日目の夜は 日本料理 花木鳥の中にある 鉄板焼きへ
左側の窓から 白樺の林が見え、とても心地いい中でのお夕飯です


名古屋出身の”おじちゃん”が 焼いてくれます

「いやいや、私なんて・・」と謙遜しつつ、面白いことを言ってくれちゃう

歴史がお好きらしくて、「いやいや、私なんて これくらい常識ですから・・」と言いつつ、

語るおじちゃん



まず、軽く 付け出し
枝豆豆腐といくら、たこ漬けたもの、冷たい茶碗蒸し・・・・だったかな


お肉のサラダ



田崎真也さんセレクトワインがあったのですが、前日飲んだほうが美味しかったので、

前日の

テタンジュ→クローズエルミタージュ→シャトーダッソー

フレンチから届けていただきました


付け出し、前菜と平均点だったので、ふぅ~ん気分だったのですが、

鉄板焼きに入った途端、

美味しくなった

”おじちゃん”は ただのおじちゃんではなく、焼くのが上手いおじちゃんだったのです




彩りよく 焼き野菜、

あわび←大好き

タラバガニ


美味しい

急にテンションが上がってしまう、正直なワタクシ

語るテンポも速くなり、焼くウデを見せながら、歴史だけでなく、食材も語る”おじちゃん”



「はい、肝ね

男の子だよ」おじちゃん、語ってくれます

アワビは それ自体はオスが美味しく、肝はメスが美味しいそう



伊勢海老、大好物

「伊勢海老は 真中が一番美味しいんだよ

そうそう、その 今 お箸で取ったやつ、それが この中で一番 美味いよ」

おじちゃんに言われるままに 箸を動かします

焼きたての伊勢海老は たっぷり身がつまり、とても美味しかった




そして、お肉タイム~

キャベツ 甘くておいしい

お肉の下にあるのは 山芋をすりおろして 焼いたもの

間に たっぷり 鰹節が入っています

これは カンタンにできそうだったので、昨夜の我が家の食卓に出しました

フライパンで焼いたものですけれど



シャトーダッソー 焼いた牛肉、合いますよ

鉄板焼きではこのグラスで供されましたが、

ホントは 一回り大きいグラスでいただくほうが

このワイン、美味しいです・・・たぶん

フレンチから持ってきてもらう面倒をおかけしてしまったし、

遠慮して 言われへんかった



左から 特製ダレ、ゴマダレ、右はポン酢

”おじちゃん”の塩加減は絶妙で ほぼ これらを使わず、美味しくいただけました



先ほどは ロース、今度は フィレ



サラダ、やっぱり 美味しい長野のお野菜、美味しいですねえ




これだけは ぜひ食べて帰っていただきたいと言われたガーリックライス

卵が入っているので 全体がふわっとした印象



お茶漬けでさっぱり、も頼んでみました




別テーブルでデザート

左はフルーツ(シャインマスカットとシナノピオーネ 長野はフルーツ王国ですね)

右は 酒粕の塩アイスクリーム かかっているのは 蕎麦の実を香ばしく焼いたもの


この夜、気温は 15度くらいにまで なりました

夜中は もっと冷えたんでしょうね

たくさんのコスモスやススキが 秋を感じさせ、

いつもより 少し早く 夏が終わります

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