赤坂福田屋さんの染帯

大阪高島屋の催事へ(9月中旬終了) 
赤坂福田屋さんの染帯を拝見しにまいりました
若旦那のnaosukeさんとは たまにブログでやり取りする間柄、
昨年 きものサローネで ニアミス
一度おしゃべりしたいですねえとメッセージでやりとりしていたんです

赤坂福田屋さん→
慶応元年創業の歴史ある呉服屋さん、
先代は 白洲正子さんや花柳章一郎さんの随筆に時折出てくるほどに 和装の意匠に優れていらしたそうです。
(お客さんを探す必要のない時代が長かった、とおっしゃっていらっしゃいました)
昔ながらの江戸友禅、お店独自の伝統の図柄をたくさんお持ちです。
工房を抱え、オンリーワンのきもの、帯の製作を得意とされ、
今も その染めの技術には定評があり、
粋な帯として 様々なお仕事やお立場のかたに人気があるとか。
その技術の伝承を大切に、
今の若旦那さんがアナログもデジタルも含めて 新しい挑戦をされていらっしゃいます。


お店の品の写真を撮るのは とても勇気がいることです。
必ず、許可を取りますし、
その時に 少し抵抗がおありの表情でしたら、
OKされても撮らないようにしています。
帯一本、きもの一枚、
どれほどの時間をかけて デザインを興し、色を決め、そして作業していらしたか、
想像がつくから。
今回、若旦那のnaosukeさんは 新しい形での販売を目指していらして、
写真 すべてOKでした
私も遠慮なく 撮らせていただき、ありがたく、ブログに掲載させていただきます



今回のご紹介は すべて 赤坂福田屋さんのオリジナルです

市松にお紐、

立体感が出ている帯・・帯締めも同系色で合わせると とてもイキです

束帯のようですね。

こちらは 袋帯にお仕立てでした。



赤坂福田屋さんのお品は 芸術性が高いので、見ても楽しいものが多いです

こちらは・・一瞬 薪能?と思いましたが・・

鵜飼のたいまつです
情熱的な帯・・イキな女性に 締めてほしい帯ですね





縁起の良い帯

江戸時代のすごろくをモチーフに、干支が入っています。

お太鼓の部分に家族の干支を、とお願いするかたも多いとか。

地が黒ですが、この地の色がクリーム色になるとずいぶん印象が変わります。





こちらは・・私が語るより naosukeさんのブログをどうぞ→

たれ(下の部分)に模様を入れなかったのが 効いてます
きもの好きさんは 思わず近寄ってみてしまう一本



あら、可愛いと声が出ちゃう一本

出産を終え、職場復帰する女性職人さんの作品です。

優しい可愛らしい作品は ファンがたくさんつきそう。

私もとても気になって お値段を聞いちゃいました




上の作品と同じ女性職人さんの作品です。

パステルの色彩が新しさを感じ、でも ところどころに伝統の継承を感じさせる、いい帯ですよね。

大好きな二本です




赤坂福田屋さんの長年の定番、おめでたい帯・・宝尽くしより 少し町民っぽくて面白い






一見京都っぽいのですが、やっぱり 色合わせなどお江戸を感じる作品

六歌仙は 古今和歌集で紀貫之が挙げた6人の歌人のことですね

僧正遍昭

在原業平

文屋康秀

喜撰法師

小野小町

大伴黒主

この帯が どうして六歌仙なのか・・聞かせていただいた気がするのですが、

失念・・





展示はこのように

誰からも見やすいように、

わかりやすいように、

そして、絵画のように美しい個性的な帯たちだけれど きものに乗せると ちゃんと帯としての存在感があることを知ってもらえるように



いよっ、中村屋
中村屋にご縁がある場所を描いた、ユニークな帯
関西人にとっては馴染みのない土地が乗っているわけで、関西で受けるか心配だったけれど
とても人気があった、とお話しくださいました



そして、夏帯です

この帯・・何度見ても いいわあ


私に次の約束があり、残念ながら 話途中で帰らなくてはならず

84歳のお元気そうなお父さまにもお会いできて、

楽しいひと時を過ごさせていただけました

とてもお若く見えるnaosukeさん・・私より年上でいらしたのね

思いっきり ため口すみません


着付け教室をしていると あちらも仕事をしている人として見てくださるので、

きものの深い部分の話まですぐに入り込め

とても楽しいのです

きものを継承していくように、楽しさを伝えられるように 頑張っていこうと思う時間でした


祖母のきもので”たぬきの会”書道作品展へ

祖母の単衣(ひとえ)の小紋を着ました
型染めのちりめん(シボのある生地・・凸凹があるってことですね)
私のサイズに仕立て直したものです


母方の祖母への思い入れは強く、

このきものの柄や色が好き、というよりは、祖母のきものだから好き、といったほうが的を得ているかも




帯は菊の染帯

珍しく、黄緑色の名古屋帯です

帯締めは道明さんの桃色のもの、帯揚げは ピンクに赤の絞りの花



お太鼓の柄です




さて、この着物で出かけたのが・・・

”たぬきの会”

んけいさんがたぬき

確かに、私、タヌキに似てますが 今回は違います~

お友達Mさんの書道教室の名前なんですよ






「元気な子どもたちの字を見てやってね」

とMさん

生徒さんへの愛情を お会いして話をするたびに感じるんですよ

技術向上だけの追求ではなく、礼儀・まじめさ・笑顔 そういったものも含めてのお稽古、

そうMさんは お教室を位置づけています




成長した生徒さんがたの 立派な作品




お扇子に字を書いたり、子どもさんがたの作品の装丁が色とりどり美しかったり、

たくさんの工夫をされた”たぬきの会”の作品展

元気をいただいて 帰路につきました