(掲載文 そのまま)
向かって左
これぞ秋の装い
(着物 くずし亀甲に春秋 村山刺繍店)
(袋帯 菊尽くし紫紘)
(小物 和小物さくら)
村山 裕俊(村山刺繍)
江戸時代の小袖をモチーフに錆びたオレンジ色の地色に染めました。
近年細かい柄が主流の中で比較的ゆったりとした柄で敢えて古めかしい感じを表現しました。
黒地の菊尽くしの帯とで秋らしい装いだと思います。
真ん中
着物 付下小紋 能衣松竹梅(多ち花)
帯 袋帯 春秋花の丸(紫紘)
小物一式 (和小物さくら)
河合 洋平(多ち花)
近世の能衣装を参考に創作した図案。
松・竹・梅それぞれが主張しながらも、濃い緑色の地色によって、
全体がバランス良くなるように配置・配色しました。
総柄小紋的ではありますが、柄が逆さにならないように、
また上前は柄が合うように付下付けにしてあります。
今回のように袋帯と合わせるとフォーマル的に、
名古屋帯と合わせるとカジュアルに、
帯との組み合わせで多様なシーンに着ていただけます。
向かって右
涛声
那須 修(京正)
江戸時代から受け継がれる、
糊糸目友禅技法そのままに制作いたしました。
水面のような景色であり
浮雲のような流れである
(掲載文ここまで)
向かって左の村山刺繍店さんは 明治25年創業、紫式部ゆかりの地 紫野にある
染めと刺繍の工房です。
真ん中 多ち花さん、刷毛を使って模様を摺り込んでいく摺型友禅の京染屋さんで
古典柄の中にモダンなセンスが光ると言われています。
向かって右の京正さん、江戸時代より頑なに守っている糊糸目技法で はんなりと優しく、
繊細にして気高く、気品の着こなしをプロデュースされているそう。
この3つのコーデを見て、ほっとしました
定番を守りつつ・・って 芯が強い、
主張は控えめだけれど 一本筋が通ってる感じです