けいの日記

上賀茂秋山さん 9月のお夕飯①

ブログの更新がとても遅くなってしまい、すみません
肌寒いくらい、お月様が美しい季節になりました
上賀茂秋山さんの9月の夜です
この日、隣は海外のカップル
秋山さんのたどたどしくも、しっかりした英語の説明に感心しつつ、
楽しい4時間近いお夕飯に



月に帰ったうさぎのたんぽぽをいつも思いつつ





「どんな冷酒がいいですか?」

いつも聞かれて うまく答えられない私・・答える一文を準備しておこうといつも思うのに

今回も結局、

「純米吟醸か大吟醸で からいのくださいな」

う~ん・・・粋でない一言だわ

お出しくださったのが こちら

喜楽長(きらくちょう)

辛口 純米吟醸

原料米は山田錦


「うまみのある辛口が呑みたい」そんな気持からこのお酒は生まれました。

米のうまみを感じられ、のど越しはさわやかで、

飲んだ後、辛さが余韻として楽しめるタイプ。

「うまい辛口」をめざしました。

食中酒としておすすめします。

お料理の味わいをより一層引き立ててくれます。


裏の説明の記載です

滋賀県東近江の喜多酒造さん







さて、一品め。

さよりを炙ったものに かぼちゃ、ナスの素揚げなどを添えて。

栗をスライスしてあげたものが 味のアクセント、ほっこりします。

いただいたのが もうずいぶん前なので、ごめんなさい、記憶をたどりつつ・・

ふっくらした身が 秋の豊潤を語ります。






玉ねぎのポタージュ。

真ん中は粒マスタード、

手前はモロヘイヤのピュレ。

栄養満点ね






椀物・・蓋は萩に月



白身の魚の真丈(しんじょう)

いんげん、

まんがんじ(辛くない唐辛子)、

かんらん(キャベツのこと)

そして、

真丈の中には なんきん(かぼちゃ)


名前に”ん”が二つあるものを重ねていただくと演技がいいんですって







おつくり

太刀魚、鯖、鯛

春の時期を桜鯛、そして 秋の今の時期を紅葉鯛・・

その呼び名だけで 幸せになれますね





うふ、こちら、なんだと思います?

お箸置きです。

漢字の”月”なの




うにを もう一種類・・三陸。





焼いた白身のお魚・・鰆だったでしょうか

ニラと合わせて





ニシンの身のような・・そうですね、雰囲気は 割と甘めのお出汁のニシンそば風かな。

しし唐、ナスが揚げてあり、甘みを添えています。


中から・・出てきました、おそうめんには太いかな。

不思議な麺類・・細い細いおうどんの感触。

この日、少し涼しくなった日で、

夏の名残をいただいているセンチメンタルな気持に。




次の冷酒

「甦れ 甦れ 甦れ ガンダム~」のシャア アズナブル

その声を担当されている、池田秀一さんとコラボしたお酒です

赤い彗星シャア なので、 ラベルは 赤

お酒の名前は 秀一


「お前、良い酒造れよ!」

2007年、備えの地に足を踏み入れた池田秀一氏は

小さな日本酒BARの店主と若き蔵元と出会った。

別れ際、蔵元の肩をたたき「良い酒造れよ」と彦根を後にした。

こよなく日本酒を愛する池田氏の心と一博蔵元のひたむきな酒造りをラベルにのせ、

ひとりでも多くの人々に滋賀の酒を、

果ては 国酒たる日本酒が栄えんことを祈り、だされた。

「秀一」が秀逸だといわれるその日まで酒造りは続く。

至福の時を 乾杯!


裏のラベルには 池田秀一さんのお写真も入っています。

滋賀県東近江 中澤酒造さんのお品です。




定番の黒豆のおかゆ・・

これをいただくとホッとする不思議・・

栗やサツマイモなどが入って秋の風情ですが、それほど具自体に甘さがなく

 塩が効いて、それがとても心地よかったです。


次回のブログに続きます

友禅染体験〜お月見〜

京都市内、今出川大宮にある”京そめ塾”
ブライダルのベテランMCで 養成講座の先生でもある きょうこさん→
にお誘いいただきました






こちらが 今日の先生 南 進一郎先生
京都の町家で 友禅染を製作されるかたわら 
京そめ塾で 気軽に体験できるスペースを提供されています 




奥の部屋で 体験を教えていただきます
その向こう、箱庭には 古い松があり、ひそかなパワースポット




支度を急いでくださる先生 右手に見える着物は 黒地に格天井

描かれたたくさんの花が美しくて 見とれてしまいます




これが 生地に色をのせる絵の具たち(って言いかたでよろしいのかしら)





今回、四名で体験

それぞれ、

この机をご用意くださいます

机の下に電熱器、右手側に絵の具、筆

左手側の枝には 針がついていて、染める生地にハリを与え 染めやすくするためのもの

凧上げの裏についているひごのような役割




筆は 一色に一本

液体は分離しやすいので 底からまぜて 使います

右上は黒、左下は紫、その隣は 緑が二色

下の赤の横が グレーです






この下絵に 今から 塗っていきますよ~



こちらが、見本




ワタクシ、真剣です

見本にこだわらず、好きに塗っていいとのこと

うさぎは 白うさぎではなく、グレーを塗り、黒うさぎ風に(たんぽぽへの思いを込めて)

おみなえしは 濃い黄色で

今、萩の葉を塗っています



ここまで 塗れました

ススキの穂の細さが 意外と難しい




バックの黒を塗っていきます

全部を黒にせず、どこまで黒をいれるか、先生に相談しながら バランスを考えていきます




先生が気になるのは この桔梗の赤・・私が良かれと思って しちゃったの




上から重ねて 紫にし、落ち着かせました ほっ





これで 出来上がり~3時間半かけた、私なりの力作です


金で仕上げ後、

家に郵送してくださるそうです

できあがりましたら、また 紹介させてくださいね


高槻のパンケーキ~エシュロンティルーム~

おててくらぶのオーナー とも先生→
と 秋からのレッスンの打ち合わせ
JR高槻駅から数分、南に進んだ路地にある
エシュロンティハウスさんへ

とも先生は 黒の綿のきものに アーティストのご友人がデザインした”宇宙きもの”で

私は お単衣のきものに 綿の銀座結びの作り帯で



7月にできたこのお店、

ムレスナティーを楽しむお店です

ムレスナティ―は 紅茶大国スリランカの年間20万トンに及ぶ茶葉の中から

最高品質の茶葉、

それも 香りの豊かさを追求して、若芽に阿ぎりなく近い部分を厳選したムレスナ社の提供する紅茶


日本人の舌に合わせた「渋みがなく、さっぱりし、それでいて 少し甘みのある」紅茶だそうです

特に フレーバーティは傑作の呼び声高い逸品



お店奥のこちらの席で イートイン

フリーティーのスタイルで、いろいろなフレーバーの紅茶を 何度も何度も注ぎに来てくれるんです


例えば ”四条”と銘がついた紅茶は

ジャスミン・アールグレー・ローズ・ラズベリー

の香がついたもの

たくさんの紅茶を楽しめるので このスタイル オススメです~



今日のおめあては この高さ3.5センチのパンケーキ




右側、指 立ててみました~



ティーソースと呼ばれる、キャラメル風味の紅茶を煮詰めたものをかけて いただきま~す




これだけの分厚さになると ナイフを入れると抵抗がある・・驚き

きっと焼くの、大変でしょうねえ

あのふわっとしたパンケーキとは違いますね

分厚くて ケーキに近い切りごたえなんです

お味はもちろん美味しい

朝トマトだけ、お昼は食べずに 代わりにこれをいただきました

それくらいお腹を空かして行って ちょうどいいくらいです




この日、単衣シーズン初でした

(単衣ひとえ は 9月一か月着用します)

帯が大きく見えますね どしてかな




はい・指にひびが入ってしまいまして、

パソコンが今 とても打ちづらいです


美味しい紅茶に癒されて、

なんと滞在3時間半

楽しい打ち合わせになりました

上賀茂秋山さん 8月のお昼食

京料理とは一味違う、秋山さんの個性が入ったお料理をいただきに、
上賀茂 秋山 さんへ
8月の末、31日のお昼です



このお料理は よく鯵でするのですが、今日はいい鯖が入ったから、
と いただく直前に〆鯖にしてくださった、脂ののったいい鯖
おくら、万願寺唐辛子(辛くないですよ)、そして、小ぶりの海老
さっぱりして 夏のお昼でも食べやすい一品。
少し大きくなり、黄色に熟したきゅうりを ”いたち”と言うそう。
お尻がふっくら大きくなって、動物のいたちと 似ているからです。
”いたち”に関わらず、きゅうりは 火を通していただくのがコツ。
生だと共に供された野菜のビタミンをこわしてしまうそう。
さっと熱湯にくぐらせる、もしくは、酢で先に和える、
などして、きゅうりの栄養も余すところなくいただきたいですね

昔のかたは 体を冷やすきゅうりに火を通し、
葛粉を使ってとろみをつけ(葛粉は体を温める)、
とても 夏の理にかなった食事をされていたんですねえ 



お昼は まず、こちらの囲炉裏で お茶をいただき、
お食事するカウンターに入ります




椀物です

お出汁が最高



椀の蓋の裏には 瓢箪の絵が。

瓢箪は かんぴょうと同じ仲間ですが、実(み)は苦味があり、食べられないそう。

美味しいしんじょう、中は南瓜

添えてあるのは 冬瓜、そして、素麺南瓜かな。(キンシウリですね)

瓜でまとまっている一品。

上に乗っているのは ささげ。

これだけは うり類ではないですね、豆です。

仏様が お箸の代わりに使ったとされ、

お盆では ご先祖のお箸代わりに供える風習があるお宅もあるそう。




この日、いただいた日本酒。

辰ラベル№2

クリアーな甘・辛・酸・旨


辰泉酒造さん、会津若松の酒造で、

原料米は五百万石、

純米吟醸です




目の前のカウンターでは おつくりの支度をはじめていらっしゃいます

取り皿、左が塩、右がお醤油



そして、登場~

二人でわけますよ

炙ってあるのは 太刀魚です。

九州では夏にあがりますが、関西・関東では 秋の魚。

まだ、はしりですが、立派に身も厚く、いい太刀魚でした。



太刀魚の皮を炙ってくださって、おまけ

からしで いただきます





土瓶蒸しを夏にいただく、がコンセプト

名残の鱧、

そして 万願寺とうがらし、下のじゃがいも饅頭は とうもろこしが入っています。

ひだりの葉っぱは、あかざ

ほうれん草の仲間です。

左は少し深い取り皿。

ポン酢といただきました

この片口なら 夏でも土瓶蒸し だせますねえ。





先ほどの 鱧の骨煎餅 塩が効いて、ぱりっと美味しい

お魚の煮凝り




地鶏のお鍋です

具は 地鶏、茄子、大きなお麩、滋賀の赤こんにゃくなどなど

炊いて 玉子をつけていただき、

最後は 玉子とじにするのが定番



炊きたてご飯は とてもとてもとても美味しい

もちろん、おこげも食べる




わらびもち、中に粒あんが入っています
作りたての柔らかさ



楽しく美味しく いただきました

上賀茂のお野菜は 新鮮で味が濃い、

はんなりも京都、このしっかり土にいきているお野菜たちもまた京都


花嫁のれん~加賀のものを京の作家さんが作る~

花嫁のれん
石川県を中心に北陸地方各地でみられる、
婚礼に用いる特別なのれん、
そして、そののれんを 尊び 用いる風習。

加賀友禅で作られ、上部に新婦実家の家紋が染め抜いてある物が多いようですね
代表的な図柄に 鶴亀があります

今回、拝見したのは
京都の友禅作家さんが お嫁さんのために作製なさったもの
息子さんのお嫁さんになるかたが 加賀出身の女性だったのです




加賀友禅も京友禅も 今は個性的な作品が多くなりました。


良く言われている加賀友禅、京友禅を記載します。


加賀友禅は

刺繍や金箔は一切使わず、染めだけで描かれる。

色は加賀五彩と呼ばれる、蘇芳、黄土、藍、黒を主として、比較的強い色が使われる。

柄の特徴は 班入りの葉を表現した虫食い柄、ボカシなどがある。


京友禅(手描き、型と二通りあります、この場合、手描きのお話)は

分業制、

「はんなり」と表現されるイメージが多く、

草花をモチーフに、黄色を含む朱色の色使いが基本。

仕上げに 金箔加工や刺繍が用いられる。




奥様のご実家の紋を 丸く花でかたどって 丸紋に



左右の花が違うところに愛情がみられますね






製作されたのは 京そめ塾の南進一郎先生
説明してくださいました
水色と朱色の組合わせ、そして 花たちの美しさ、京都を感じます。





牡丹は 色をいれると途端に下品になってしまう。
なので、ピンクのぼかし、黄色のぼかしで仕上がっています。





個人的に梅が好きです。

娘の振袖も白地に梅の総柄にしようと思ったほど。

この紅白の梅、金の加減がとてもいい。





松の下に藤

いい花の色・・

松の緑を引き立てるための 藤の緑の色ですね。






まだ、咲かないつぼみがたくさん。

これから、たくさん花を咲かして、のメッセージ




竹は常緑。冬も緑で縁起が良い。





菊も紅白、おめでたさをさらに際立たせています。

紅白に合う緑ですね。

下に萩が来るので、萩の葉と菊の葉の緑のコントラストもお楽しみください。







新婚のお二人が飼っている猫ちゃんが19歳になるとか

右脇、烙印の近くに 猫の足跡が三つあります

二人のご縁をよく知っているかたが作られると感慨もひとしお、唯一無二ののれんです。





菊結び房をつけてくださっての一枚。

この結び方は 延命長寿のおめでたい結び方です。





金箔は 格子箔。

見えますか、わざと格子が見えるように貼る箔です。

お嫁さんの里、金沢への尊敬のお気持ちがみえます





息子さん御夫婦の幸せへの祈り、
京都と加賀の融合、
そんな愛情いっぱい、テーマいっぱいの花嫁のれん、
いいものを拝見できました
ありがとうございます

最後に・・
あまりに説明に食いつくあまり・・・・こんな顔のワタクシ


鉄板焼~蓼科~

二日目の夜は 日本料理 花木鳥の中にある 鉄板焼きへ
左側の窓から 白樺の林が見え、とても心地いい中でのお夕飯です


名古屋出身の”おじちゃん”が 焼いてくれます

「いやいや、私なんて・・」と謙遜しつつ、面白いことを言ってくれちゃう

歴史がお好きらしくて、「いやいや、私なんて これくらい常識ですから・・」と言いつつ、

語るおじちゃん



まず、軽く 付け出し
枝豆豆腐といくら、たこ漬けたもの、冷たい茶碗蒸し・・・・だったかな


お肉のサラダ



田崎真也さんセレクトワインがあったのですが、前日飲んだほうが美味しかったので、

前日の

テタンジュ→クローズエルミタージュ→シャトーダッソー

フレンチから届けていただきました


付け出し、前菜と平均点だったので、ふぅ~ん気分だったのですが、

鉄板焼きに入った途端、

美味しくなった

”おじちゃん”は ただのおじちゃんではなく、焼くのが上手いおじちゃんだったのです




彩りよく 焼き野菜、

あわび←大好き

タラバガニ


美味しい

急にテンションが上がってしまう、正直なワタクシ

語るテンポも速くなり、焼くウデを見せながら、歴史だけでなく、食材も語る”おじちゃん”



「はい、肝ね

男の子だよ」おじちゃん、語ってくれます

アワビは それ自体はオスが美味しく、肝はメスが美味しいそう



伊勢海老、大好物

「伊勢海老は 真中が一番美味しいんだよ

そうそう、その 今 お箸で取ったやつ、それが この中で一番 美味いよ」

おじちゃんに言われるままに 箸を動かします

焼きたての伊勢海老は たっぷり身がつまり、とても美味しかった




そして、お肉タイム~

キャベツ 甘くておいしい

お肉の下にあるのは 山芋をすりおろして 焼いたもの

間に たっぷり 鰹節が入っています

これは カンタンにできそうだったので、昨夜の我が家の食卓に出しました

フライパンで焼いたものですけれど



シャトーダッソー 焼いた牛肉、合いますよ

鉄板焼きではこのグラスで供されましたが、

ホントは 一回り大きいグラスでいただくほうが

このワイン、美味しいです・・・たぶん

フレンチから持ってきてもらう面倒をおかけしてしまったし、

遠慮して 言われへんかった



左から 特製ダレ、ゴマダレ、右はポン酢

”おじちゃん”の塩加減は絶妙で ほぼ これらを使わず、美味しくいただけました



先ほどは ロース、今度は フィレ



サラダ、やっぱり 美味しい長野のお野菜、美味しいですねえ




これだけは ぜひ食べて帰っていただきたいと言われたガーリックライス

卵が入っているので 全体がふわっとした印象



お茶漬けでさっぱり、も頼んでみました




別テーブルでデザート

左はフルーツ(シャインマスカットとシナノピオーネ 長野はフルーツ王国ですね)

右は 酒粕の塩アイスクリーム かかっているのは 蕎麦の実を香ばしく焼いたもの


この夜、気温は 15度くらいにまで なりました

夜中は もっと冷えたんでしょうね

たくさんのコスモスやススキが 秋を感じさせ、

いつもより 少し早く 夏が終わります

エクシブ蓼科~きもの好き視点~

エクシブ蓼科で撮る写真は きもの好きからの視点が多いんです
宿泊した部屋には 寝室、和室、お風呂、リビングがあり
これは リビングの写真です

わざわざ撮った理由・・それは

このソファとカーペット、帯ときものだったら どうか、をついつい考えてしまうから

私は似合わないけど ありかも、なんて思うわけです



紙が散らばっていて ごめんなさい

カーペットと左のソファだとどうだろう、と思うんですね

う~ん、難しいかなあ



これも リビングの写真

このソファは とても古かったけれど 私は好き

どこかに無地をいれると 柄×柄でも落ち着くなあ

どう組み合わせる?なんて思うんですね

(外の白樺がすがすがしいでしょう お風呂からも大きな窓で見えます リス探し可)



通路と壁紙のバランス

この通路、好きな柄です 帯にも、たとえば ウールのきものでも 良さそう



帯の柄になりそう・・と撮った、バーのシャンデリア



バーです

この椅子とクッションの組み合わせ、イキな着こなしになれそう


蓼科は ロッジが似合う町、

樹の味わいとファブリックのぬくもりが居心地良いです

エクシブ蓼科ボナキュー

旅行では のんびり 宿泊先でご飯をいただくことが多いです
今回は エクシブ蓼科に宿泊、一泊目は フレンチボナキューで


ボナキューは十年以上前から たまに寄せていただいています

モダンなお店が増えた中、なんとも懐かしい、

白樺の窓に面したテーブルで

噴水をチラ見しながら いただくフレンチ






今回、台風の予報で 残念ながら きものは持参しませんでした

ローズピンクのショウジタダシのドレス、

MUGENさんのショール、イタリアのビーズとスパンコール、刺繍のパーティバッグ

たくさんのかたに 「いいドレスですね」とほめていただいて、嬉しかった~




向こうは信州サーモンとブリーニのカクテルサンド

手前は 枝豆のブランマンジェ 右はシベリアンキャビア

ブリーニは 甘くないパンケーキ、ヨーグルトで作られるので サーモンと合います

シャンパーニュは テタンジュを合わせ、

パクっと手でいただいちゃいます





鮑とホタテのマリネフランボワーズ

上の信州のお野菜サラダも美味

鮑とホタテ、定番の組み合わせですが、このクラシカルな雰囲気のお店には合います






フォアグラのポワレ コーンのタルト添え

黒胡椒香る蜂蜜ソース

フォアグラの濃厚さとコーンの甘さ、蜂蜜ソースが相まって、

シャンパーニュが美味しい




トマトのポタージュ

オリーブオイルがアクセントになった、イタリアンの風味もあるけれど

フレンチのポタージュだね、な一品

翌日の朝にいただきたい、濃厚なトマトのヘルシーなスープ、大好きでした




今日、一番のおすすめです、と運ばれた ラップ


火からおろされて、お皿にセットされた一品

オマール海老と長野産グリーンアスパラのパピヨット

パピヨットは もともとは 油をひいた紙で材料を包み、オーブンで焼いた料理のこと

今回、その紙が セロファン、

透明だと楽しみが増えますね

サフランのソースが効いて、さわやかな一品

合わせた白は クローズ・エルミタージュ ドメーヌ ミュール・ブランシュ

コクのある味わいで、香りがたちます



お口直しは 赤紫蘇のグラニテ

さっぱりしていて 家でも真似できそう

赤紫蘇の色もとても良くて、食卓で話題になりそうでしょう



長野県産黒毛和牛ロースのロースト

トリュフ風味の白ワインソース

見た目より サシが多く 豊潤なお肉でしたが、

程よい量で ペロリ

ソースがあっさり目なのも嬉しかった

合わせた赤は シャトー・ダッソー

飲みやすく、一見さっぱりした感じだけど複雑、

ローストと言う調理法に合っていた気がします



ワゴンデザート

実は・・ワゴンデザートって あまり好きじゃないのです

ビュッフェもあまり

シェフのこれがイチオシをいただきたいのですが・・・

そんなことを思いつつ、これだけ頼む、強欲なワタクシ

苺のカスタードを挟んだケーキ、胡麻のプチシュー、チーズケーキのオレンジ風味、

バニラアイス、そして、

一番美味しかった 杏のコンポート



蓼科の夜、リスやキツネに会える確立を計算したりして笑

お食事をいただいている間も 白樺の樹をじ~っと見ていました

会えたのは 鹿

まだ、幼い顔の鹿と 目が合って、あちらが驚いて どこかに行ってしまいました

逃げないでいてくれる目って どんな目だったらよかったのかなあ

北澤美術館~長野・諏訪~

旅行では いつも美術館へ
諏訪湖の周りは たくさんの美術館があります
その中でも 一番有名と言われる
皇族も訪れる美術館、再訪です→


開館30周年記念の特別展
ルネ・ラリック展

この写真の花瓶は ナディカと銘があります




アールデコ期のガラスコレクションは秀逸 千点を超えます
その中から 今回は特にルネラリックに絞った展示

ガレやドームの華やかさとは対照的、

ガラスの透明な美しさに着目し、

光の効果を引き出す彫刻的な造詣が特徴です



目の前が諏訪湖

諏訪湖の周りを回るだけで いくつもの美術館に会える、幸せな道です



こちらは エミールガレの”ひとよ茸”

ひとよ茸は 日本にも生息する、一晩で溶けてしまう毒茸(何種類もあるそう)

こちらの美術館の象徴のようなランプ



昭和天皇が皇太子の頃、日本にパリ土産として持ち帰った花瓶

銘は インコ

じっくり見てください~インコ、見えますよね



蓋物 二人のシレーヌ

この透明感を活かした作品、女性が美しくて、この波のような模様があまりに素敵で

足をとめてしまいます

このイメージで人魚などもありました



テーブルセンターピース

三羽のくじゃく

このくじゃくの構図、素晴らしいですね

馬のセンターピースもあり、それも美しく繊細でした




菊に組紐模様 の花瓶

この製作過程の説明が脇にあり、

え・・こんなに面倒な作業なのとびっくり

青い部分、透明な部分、菊の模様・・一つ一つの手間、大変な作業なんですね




常夜灯 エニシダの花と枝

この、枝垂れのタイプも多くあります

果実がこぼれたり、このように枝が枝垂れたり。

日本人には 桜を思い起こす作品ですねえ



香水瓶 カシス

たくさんの香水瓶もありました

ルネラリックは好きで、3月に箱根で観たばかり、家にもレプリカがあるくらいです

「これ もらったら 香水入れる?」

「え、ぜ、ぜ、ぜったい 入れないと思う・・大切に大切に飾っておくわよねえ」




日本の今の作家さんの作品展示もありました




こちらの美術館の面白さは 二階の現代日本画も楽しめること


東山魁夷、上村松篁、山口華楊、小倉遊亀、加山又造、堀泰明など

近代日本画の巨匠の作品が並び、

とても見やすい すっきりとした空間です


ぜひ、蓼科・諏訪に行かれたらどうぞ

私も、きっと また、行きます

そばのさと~蓼科どうづきそば~

一度食べてみたかった蕎麦、どうづきそば(新そば)を食べに行ってきました
独特の森の緑が美しい信州、
ビーナスラインから別荘・保養所へ向かうメルヘン街道沿いにあります
八ヶ岳山麓産の蕎麦の実を使った、本格そばの
”そばのさと”さん





このあたりは たくさんの蕎麦屋さんが目につきます

その中では 大きいお店かもしれません

少しだけ待って入れました

14時半でしたから、お昼はかなり込み合うのかも

人気のお店ですね




このカウンターでいただきましたよ

後に お座敷があいて、移動させていただきました

朴とつとした感じでしょう・・

店員さんも黒のエプロンを皆さんがつけていらして、

オシャレではないんだけれど あったかい明るい対応




40分待って、やっと登場~

十割どうづきそば です

まず、水に入ったお蕎麦を つるっといただきます(水は飲めません)

喉越し良く、香りがほんわか広がります

次に

お塩をつけて

無製粉なので ざらっとした感触、それを芳醇なそばの香りが包み込みます

田舎のお蕎麦ではなく、洗練された感じ


そして おつゆをつけて。

東京からのお客さんは おつゆがあっさりだね、とおっしゃっていましたが、

私たち関西人には 充分濃厚な お醤油の味も感じる甘めのおつゆでした

お蕎麦の野趣あふれる香りは そんなおつゆにもじゅうぶん対応

わさびが もっとたくさんでも嬉しいなと思ったけれど お蕎麦の味を邪魔しちゃうのかしら



こちらが、最初にいただく、水そば

じゅんさいみたいに 美しいですねえ



こんな格好ですみません

お蕎麦の長さが わかっていただけます


「水萌千本杵つき製法」で作られた蕎麦

地域古来の伝統製法を 信州大学が開発した機械により 多くの生産を可能にしました

前処理、水分量、捏ね時間の工夫で

職人技と同じ味のお蕎麦に


蕎麦の実を甘皮を残したまま、低温の信州の水に数日つけ、

餅をつくように潰して捏ねるのが

「水萌千本杵つき製法」だそうです


つなぎをいれないので、この短さ、その分、蕎麦の上質な香りがいっぱいです

少し洗い歯ごたえも このおそばの特徴なんでしょう


山葵の葉の天ぷら、

濃厚なとろみのあるそば湯、

美味しくいただきました


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