けいの日記

ハーモ美術館~長野・諏訪~

夏の終わり、
充実した時間を過ごせた ハーモ美術館→
長野県 諏訪湖のほとりにあります
コンクリート打放しの半円が交差したリズミカルな建物です


「素朴派」と呼ばれる画家、

(画家を職業にせず、他に仕事を持っている画家たちがそう呼ばれています)

アンリ・ルソーやカミーユ・ボンボア、グランマ・モーゼスなどの画家が一堂に会し、

楽しませてくれる やわらかい雰囲気の美術館

受付の女性の笑顔がとても印象的です


エントランスロビーには サルヴァトール・ダリの

”時のプロフィール”


パンフレットには ツルゲーネフの詩


余り疲れたらしばらくのあいだ路傍の石に腰をおろして

行き過ぎる人を眺めてみよう

君が休んでいるあいだも彼らがそう遠くには行かないことがわかるだろう



この日は台風が懸念され、雲が広がっていますが、

普段は 

目前に諏訪湖、

真正面に南アルプス その向こうには 富士山も見通せるロケーションです




アンリ・ルソーの作品は世界に200点しかないと言われています。

その中でも ”花”は 日本では こちらの美術館しかありません。

これを 見にうかがったと言っても良いほど・・

素朴派(日曜画家と言われます)には珍しく、幻想的な雰囲気も感じるアンリ・ルソー。

でも、この作品”花”は どこまでも素朴。

花材の選び方も 華やかでないところがいいですよね。


同じアンリ・ルソーの「散策者たち」も7月から新しく公開されていました。

アンドレ・ポーシャン、カミーユ・ボンボワ、ルイ・ヴィヴァンはフランスの素朴派の画家たち

グランマ・モーゼスはアメリカの心のグランドマザーと呼ばれる素朴派の画家、

どれも

緑の美しさ、自然へのまっすぐな愛情、そして、すっきりとした自信にあふれる絵画です。




3月に箱根・ポーラ美術館でも鑑賞した、アンリ・マティスの”ジャズ”

ハーモ美術館は 邸宅のような美術館で 音楽・講演会などに使えるホールなどもある、

そう・・御影や芦屋のお宅に御呼ばれしたような気がするのです。

ポーラ美術館ほど、きっちりしていないというか・・

だから、触ろうと思えば触れるかもしれないの、そんな距離で警備もほどほどなの。

でもね、作品へのリスペクトから 絶対に触れない。

禁止されるのではなく、みている側が気配りをし、ガマンをする。

そんな、絵画を見る、愛でる基本のマナーを 子どもに伝えられそうな美術館だなあ、と感じたのです。

とても身近に感じる”ジャズ”の数枚のシリーズでした。


ミュージアムショップで 名刺入れを購入。

ダリの名刺入れなんですよ

こちらの美術館は 自動車制御装置の会社「株式会社ハーモ」の経営者 濱富夫氏のコレクションを中心に作品を展示されています。

ミュージアムショップの脇で おしゃべりをされていたおじさまが そのかたでびっくり

女性館長の関さんから 濱会長のお書きになった自叙伝”逆風を順風に”をいただき、

ありがたいご縁を感じたのです

(帰宅して 2度拝読 深く人生を感じ入る、そして経営者としての根本を教わる本でした)




夕方から 諏訪湖近辺も雨に

スワンちゃん遊覧船の横には 亀さん遊覧船もあったのですが、写らず残念


素朴派の美術館は そこにいるかたも 素朴派で 

でも、たくさんの知識や経験から来る自信のある素朴なかたたちなのでした

残暑の中華おうちごはん

残暑厳しい折、ついつい 生姜をたくさん使ってしまいます
中華のおうちごはんです~



海老と肉団子のスープ

海老は 少量でしたので、プロセッサーにかけず、細かく叩いたもの、

それを 豚肉と青ネギ、生姜で肉団子にしました

青みは アスパラです




煮豚

どの部位を使うか迷いますよね・・

この頃は もっぱら 肩ロースを使っています

表面をフライパンで焼き、お鍋で炊いただけのものです



豆腐と蟹の旨煮

水切りを一晩した木綿豆腐を揚げてあります

それを 蟹や木耳と炊いた一品

オイスターソースと醤油、少しのきび砂糖がはいっているので 中華風に甘い感じです

スープで青みで使ったアスパラが こちらでも登場

使い廻しは 家庭の鉄則ですね

木耳(きくらげ)お好きな方は たんまりどうぞ~の一品




生姜と千切り野菜の炒め

さっぱり塩で炒めてあります

鶏肉は 卵白と酒・くず粉でコーティングし、一度湯通ししたもの

それを 彩のよいお野菜と炒めちゃいます

アスパラ、もやし、赤パプリカ、人参、えのき茸を使用



茄子と干しエビのチャーハン

米、芽ひじき(とっても細かいので 水でもどさずそのまま使用)、干しエビを

炊飯器で先に炊いてしまい、

その後、揚げた茄子と炒め、卵で仕上げます

カンタンで珍しい、ユニークな一品

たくさんお茄子いただいちゃった時に どうぞ~




杏仁プリン

豆乳と杏仁霜(あんにんそう)で作ったプリン

パールアガーを使っているので、一度煮立てて 冷ますだけです

杏仁霜は

もともとは 杏の種の中身を使っていた食材ですが、

今はもっぱら アーモンドの種を使っているものが売っていますね


夏はエアコンで体が冷えるので

お料理にも くず粉をなるべく使うようにしています

くず粉は 体を芯から温めてくれるので、夏には こっそりオススメ食材です

天ぷら吉川~ポールの愛した庭~

前回のブログでは天ぷら編でした→
今回は お店のしつらえとお庭のお写真を

天ぷら吉川さんは 料理旅館でもあります
ポールマッカートニーも愛したお庭、とても美しく 丁寧にお手入れしてあるので、
ご紹介させてくださいませ




↓こちらは お料理旅館のほうの待合

英会話が堪能な舞妓さん、タクシー運転手さんなどもよく御存じで、

ご紹介で海外のお客様がとても多いお宿です

この椅子にお座りになり、屏風を背景にお写真をお撮りになっていらっしゃるそう



少し歩いて 天ぷらカウンターへ移動できます

天ぷらをいただいた後は

デザートを別室で




こちらのお部屋で天ぷらをいただくこともお願いできます

私はカウンター派なんですけれど




年代物の浄瑠璃のお人形です

お初と徳兵衛かしらん



デザートはこちらの大広間で

すぐ着席したらお行儀よいのですが、ついつい 私、いろいろなしつらえをキョロキョロ



お軸もお花も もう秋草に



デザートが運ばれてきて、でも 気もそぞろのワタクシ・・




こちらの素晴らしいお品が 椅子に座り 見上げるとあるのです




お席から見えるしつらえは どれも 季節感もあり素晴らしい

左の赤い切子、持ち帰りたいくらいです



お手洗いへの通路からの景色も趣がありますね




ガラス戸から 外に出てみました

雨が降る日が 一番のおすすめなんですよ、と女将さん

夏の緑の美しさが はっきり鮮やかにうつるのだそう


自然に生まれた鯉の赤ちゃんがたくさんいらっしゃるそうで、話題もちきり

もう 夜遅かったので 鯉もお休み中、赤ちゃんはたぶん石の下でお休み中

こちらには 田中角栄氏も愛した鯉がおり、

まっ白な体に 頭に朱色の丸・・そう、日の丸の鯉です

美しい日の丸でした







街中とは思えない、京都の静けさを堪能できるお店
遠州好みの美しい庭園です

おもてなしは 海外のかたも多くいらっしゃることもあり、カジュアルであったかいものでした

映画「日本の一番長い日」を観た帰りで、

どうしても和がいいね、と急に予約をお願いしたのですが、

こころよく受けてくださって ありがたい夜でした

天ぷら吉川~京・洛中の天ぷら屋さん~

吉川さんは 料理旅館であり、天ぷら屋さん
先代の女将さんが 京料理だけではつまらないから、とお始めになった天ぷらは
話題になり、天ぷらカウンターに たくさんのお客さんが集うように
ポールマッカートニーもこちらの天ぷらをいただいていますよ


京都洛中、

有名なお宿・柊屋さんや俵屋さんの近くにあり、

数寄屋造りの純和風建築に 心癒されます


待合でお茶をいただいた後、天ぷらカウンターに


玉の光さんの純米大吟醸を

きゅうりと穴子の酢の物、

やわらかい玉、

海老の押し寿司とミョウガ



おつくり・・中トロは おろしたての山葵とお醤油で

鯛はお塩でいただきます

お皿のアンティーク加減が懐かしく好き


さて、いよいよ 天ぷら

このカウンターで 揚げてくださいますよ



上から レモン塩、お塩、そして 大根おろし

大根おろしは 天つゆに入れていただきます

さいまき海老、新鮮さが一口含むと伝わってきます




ズッキーニ、万願寺とうがらし

ズッキーニ、真中の種の部分、抜くのね、

火通りも良くなって からっと揚がりそう・・真似しよう



もう半分、いただいてしまった鱧と 水茄子

鱧は もう これでお仕舞かもしれないわね、と話しながら。

秋の気配を感じると、途端に鱧から気持ちが離れるから不思議

茄子は 真中に包丁が入っているので 食べやすい

水茄子なら半生くらいが 美味しいですね



ヤングコーンとどんこ椎茸

ヤングコーンは 意外と難しい・・と思ってます、私。

新鮮さと揚げ上手かどうかが はっきりわかる天ぷらかしらん、と。

このヤングコーンは美味しかった~しゃきっと歯ごたえあり、甘すぎずほくほく感もある。

どんこ椎茸はもちろん美味



お凌ぎ・・冷製茶碗蒸し

鱧の子と松茸で仕上げてあります

名残の夏と はしりの秋ですねえ



穴子とオクラ

土臭さが少なく、肉厚のいい穴子でした

オクラは もちろん、さっと火が通って歯ごたえあります




さつまいも

明石のタコ、貝柱

どれも片方いただいちゃったあとです・・すみません

貝柱の半生がそそります、一つはレモン塩で もう一つはお塩でいただきました

さつまいもに限らず、お野菜は天つゆ 合いますねえ



天茶にしましたよ~

塗のおさじを貸してくださいました

こちらの天茶は お茶ではなく、お出汁をはります



お席を変えて、デザートタイム

ワイングラスには山桃のアイス、

手前は水物 キウイと大きなピオーネ

そして、京番茶

お庭がとても美しいので 次のブログで ご紹介させてくださいね

ドットの絽小紋と麻の半幅帯~パフェ時間~

この日、レッスンは半幅帯の回
終了後、大阪空港→京都駅前のホテル京都グランヴィアへ
レッスンで着用した、横絽のドット柄小紋(カルピスみたい)
麻の半幅帯です
帯締めはトリエさん



す、すみません・・慌てて撮ったので 帯締めが変

この日、帯板なしで くたっと着てみました

ポリエステルやシルクの半幅帯のくたっと感より、麻のくたっと感が好きで、

くたっとさせる時は もっぱらこの帯です



グランヴィアホテルのグランジュールで 抹茶のパフェ

朝から トマトしか食べていなかったので、ホントに美味しかった~

抹茶アイス、バニラアイス、粒あん、栗甘露煮、白玉、抹茶ゼリー、鮑餅、胡麻のチュイル、

下に 和風シリアル

手前の抹茶ソース、黒蜜を自由にかけていただきま~す

私のダイエットは・・あの・・筋肉の量は増えてます

体重は相変わらず、48kg49kgをいったりきたり

こっそりお部屋でストレッチしたり、

こっそり外をウォーキングしたり(知り合いに会うと そんな恰好どうしはった?と言われそうなので笑)

究極は 娘に介護させるのを防ぐことかなあ、なんて思ってます

身長、体重、筋肉量、バランス良い体になりたいなあ

祇園MAVO~大暑の時期に~

8月3日、
ANAブライダルの顧問をされている加藤淳子先生、
きもの染色家の加藤弥生さん(杉達)、
漆作家の島本恵未さん(表望堂)
私・けいと 四人でお昼にうかがいました




山陰岩牡蛎のクランチベニエ

大きな岩牡蛎は お茶の衣をつけて揚げてあります

手前のソースは 鹿児島・諸木農園さんの桑茶で作られたもの


集まったメンバー4人、牡蛎大好き堪能



実は 一品目はコチラです

始まりはたまご

こちらのスペシャリテ



卵の燻製の中に イクラやクルトン・・

かき混ぜると 香り良い黄身が絡んで 格別の美味しさに




夏鹿のアシュ・ステーク

鹿のグリルの上にはフォアグラ、

そして周りには夏野菜

ボリュームのある、でもさわやかな温かい前菜です



白烏賊と夏野菜のフリット
揚げ物の美味しい夏、こうして出していただけると お野菜も幸せですね
白烏賊は 腹の部分とげその部分の食感が楽しめます
上品な烏賊、フレンチの扱いも十分可能なんですねえ




玉蜀黍(とうもろこし)3テクスチャ

左は トウモロコシのパンのような焼いたもの

皮に包んであるのがステキ、食欲をそそりますね

右は スープ・・には もっと濃厚、グルーデかな

焼いた玉蜀黍、玉蜀黍のアイスクリームが乗り、

いろいろな玉蜀黍を楽しめる趣向


玉蜀黍って・・とうもろこしって・・

漢字で書くと 魅力が倍増しますよね




のどぐろのポワレ・・だった気がします(ごめんなさい、失念)

キノコや 野に咲くような食材がとても効いた一品

魚料理らしくない魚料理が 今日のシェフの気持ちだったのかな、面白い豪華な一品でした



夏のリセット 桃のコンポートやアイス 



メインは 京都丹後牛 ”浄化”とお名前がついています

クルーゼの鍋で 松ぼっくりでいぶしたお肉、

やわらかくて 火の通りがマイルド まんべんなく空気が回っている感じです

この色合い、素敵ですね



奄美マンゴーのパッションスフレ
南国のフルーツの黄色で 上手くまとめてあります
ドラゴンフルーツの使い方は 家庭でも勉強になりますね
パッションフルーツは 完熟ではありませんでした
デザートの上に乗せる時は 酸味をかなり残したままのほうが 楽しめるなあ・・と
主婦のお勉強になります


このゴージャスな小菓子

4種・・お腹いっぱいで 持ち帰ろうかと一瞬思ったけれど、ちゃ~んといただいちゃいました



エチオピア コチュレ単一品種熟成珈琲50℃


こちらは 丁寧に入れた温かい珈琲を こうして グラスで出してくださいます

コーヒーメーカーが特殊なものなので、本当に美味しい珈琲をいただけますよ




今日、いただいたワイン6品



左がシェフ、右がマダムです

長々お邪魔してしまい・・

それくらい、おしゃべりが弾む、いいランチでした

お盆のなかひがしさん~草喰なかひがし~②

京都の有名なお食事どころ なかひがしさんのお盆のお食事、
続きです
①はこちら→



天然のうなぎは 肉厚で 歯ごたえがしっかりあり、香ばしく、普段にいただくうなぎとは別もの

ご飯の上に載せて 召し上がっているかたもいらっしゃいましたよ

ズッキーニが二色、緑と黄色 夏らしい、

白菜が生でしゃっきっとした歯ごたえ、

万願寺唐辛子、

そして、手前の白い丸いものは ”のびる”の下の根に近い部分です

周りのソースは 山椒

ピリリと辛い





お野菜 炊き合わせ

茄子 ずいき 南瓜 オクラ キノコ どんこ椎茸

それぞれが お出汁をふっくら含み、ジューシーな炊き合わせ

特に 椎茸甘みがあり、肉厚、驚きの声が出るほど美味しかった

上に乗っている 細かいものは 茄子の皮を揚げたものです




二色のじゃがいも素麺


緑の竹を外して、中におとし、御蕎麦を食べる要領で いただきます




松茸ご飯と からすみ 登場

こちらの松茸ご飯は 生の薄切りの松茸を ご飯の上に乗せ、すぐ蓋をして蒸らし、

提供されます

まさか、国産の松茸をお盆にいただけるとは・・感動





なかひがしさんは この最後のご飯がメインと言えるくらい、力を入れていらっしゃいますよ

左から ミョウガなどお野菜の胡麻酢和え

しし唐とイリコの炊いたの

右は お漬物 糠漬けや佃煮など



海に泳ぐうるめ鰯干し

という風情です お皿の鰯雲は ご愛嬌



おこげタイム~岩塩と山椒のオイルでいただきます



こちらのお店で

にゅーよーく と呼ばれるもの、お茶漬けです

ご飯の入浴、でしょうね



さっぱりデザート

抹茶アイスの上に黒蜜、目玉みたいでしょ

守ってくれるヨーロッパのおまじない

ひよこ豆、ブルーベリー、桃、西瓜、

そして、懐かしい夏の果物 まくわうり

どれもが甘すぎないのが 自然でいい

混ぜていただきます



エキゾチックなコーヒー

そして、蘇(そ)・・日本古来のチーズのようなものです

こちらのお店 定番のお食事の〆になります


オープンキッチンなので 手早く美しく盛りつけるコツなど がん見している私

なかなか近づけないプロの技に感心しつつ、

たくさんおしゃべりして 程よくお酒をいただいて、

今年は贅沢なお盆の入りでした

京のお盆のなかひがしさん~草喰なかひがし~①

なかひがしさんは1階は12席のカウンター、二階にお座敷、
どちらも いつもいっぱいの なかなか予約が取れないお店です
なかひがしさんが自分で取りに行ける範囲の食材(山、道、川、海)で愛情を込めたお料理、
野趣にあふれ、ワクワクするトークと共にいただきます


大文字のお盃で 冷酒


ほおずきの中は 煮凝り、割と固め しっかりした歯ごたえ食感

ささげ(インゲンのような緑のもの)は味噌漬け

奥は トウモロコシのゼリーに大徳寺納豆

川エビに紫蘇を巻いて炊いたもの

鱒の押しずし

小茄子揚げびたし に 枝豆で じゃばら

くろたけというキノコに衣をつけて揚げたもの


いつもながら 美しい

下に敷く葉は 蓮だったような・・



18時半は まだまだ 明るいですね




冬瓜を炊いたものの上に しっかり味の付いた茸(いつも茸の名前を覚えたいのになかなかです)、

泡は・・クセはそれほどなかった、ということだけ 記憶してます・・失念、すみません



”にえばな”登場

炊きあがり、蒸らす前の まだ 芯が残るご飯です

香りを楽しみ、ご飯の本当の美味しさを知るためのもの・・数秒で味が変わる、デリケートなご飯

写メを撮るのも どうしよう・・と一瞬迷います

イキじゃないものねえと思いつつ、撮る



白みそだけではなく、合わせ味噌で仕上がっています

香り高く、濃い懐かしいお汁もの

ミョウガが効いて、

夏のクーラー疲れが癒される一品




鮎の塩焼き

頭から パクっと言ってね、と言われる前に

その気満々

大きさにばらつきがあるのが さらに好ましく、

大きい鮎と小さい鮎の味の違いまで味わえる繊細さ

そのデリケートな部分に触れると、なかひがしワールドの小宇宙を見る気がするのです

万願寺唐辛子のような、辛さのない青みに

中は トマトを炊いたもの

たで酢には みょうがの花が美しく





おつくり

添えられたオクラの花の黄色が美しいですね

手前のカタバミ(緑の三つ葉)にのっているのは かんきつ系の手作りジャム

三か月泥をはかせた鯉はあますところなくお使いになります

あらい、皮の茹でたもの、煮凝り

海のお魚は 鯛

ピンクに見えるゼリーは 紫蘇の風味を利かせた出汁のきいたもの

スプーンもつけてくださいますよ



ウドの新芽や山椒など 添えてあるお野菜の珍しさに 手がとまり、見入ってしまいます

スズキです

柑橘の香や 香りの野菜、どれも邪魔せず 椀の中で それぞれが活き活きと。

お出汁はもちろん素晴らしい、すべて飲み干してしまうくらい。




トマト3種、そして キノコのパテ

柚子胡椒で爽やかに。

お盃には 白ワインの甘口、ナイアガラ


「赤とオレンジの小さいトマトは マスターカード」となかひがしさん


お盆の慌ただしさで 13日にうかがったばかりなのに 記憶があいまいでごめんなさい・・

といいつつ、ですが

後半も続けさせてくださいませ

左大文字~京都送り火~

8月16日、京都の夏の夜をいろどる 
五山送り火。
京都のおなじみ、夏の風物詩です。

大(東山)
妙法
鳥居形
舟形

そして、今年も拝見できました、
金閣寺大北山の「左大文字」

同じ夜、相前後して点火され、この五つを京都五山送り火と言います


8時15分点火の左大文字

(大文字から 5分おきに 一つ一つ点火していき、最後の鳥居形が8時20分点火です)



時間はさかのぼり・・

法音寺(金閣寺近くにある、浄土宗西山派のお寺)にて19時

左大文字保存会の方たちが続々とお寺に入っていらっしゃいます



たくさんの観光客のかたが
保存会の皆さんも 少しとまどっていらっしゃいました




法音寺御住職の読経が始まります
そして、親火から
長さ3m、直径20㎝もの大松明に火がうつされます。


大松明についた火は さらに 左大文字保存会の会員さんの手松明にうつされ、

500m離れた大北山(大文字山)まで

松明行列が行われます。

これが とても荘厳で美しく、カッコいい

奥様がご主人の松明を持つ姿を見たら、惚れ直してしまいそう



こちらが 大松明

そばにいるだけで ただただ 熱い

これを担いで走るなんて



近くを 走っていきます

炎の持つ独特のエネルギー、オーラに、それを持ちただ走る男性陣に 感動



法被姿が勇ましく、いなせ

懸命な姿が美しい



松明行列は あっという間に 目の前を走っていきます



各家の前のたいまつに 火が点り、

子どもたちが花火をするのは 毎年の恒例

この火を種火に花火しないではいられない、ですよね

少子化の今、みるとホッとする光景です



8時15分、「大」の文字の筆順通りに点火します

(大きい方の大文字は 8時一斉点火)






きもの姿の男性、女性も多かったですよ

小雨がぱらついた程度、お天気にも恵まれた、ちょっぴり涼しい夜でした


そして・・送り火がほぼ消える9時20分ごろから、

法音寺では「大文字ご詠歌」奉納と名づけられた行事がはじまります。

左大文字保存会の手によって左大文字の残り火が法音寺に持ち帰られると

その残り火を本尊に供え、

先祖の霊を無事に送り出せるようにと祈ります。

お檀家の女性が炎が消えるまでご詠歌を唱えるしきたりだそうです。


その夜は イベント的な盛り上がりを見せるのですが、

一晩たって しみじみと思い起こされる、心を落ち着かせる火

うさぎのたんぽぽも 戻ってきてくれてたのかな

忘れないことが供養になる・・そんな思いを新たにする送り火です

カイノヤ~鹿児島のこだわりイタリアン~

やっとうかがえましたカイノヤさん→
鹿児島の城山という地で(一番の繁華街天文館から歩いてすぐ)オープンされて10年、
この地方で よくぞ こだわって続けてくださったが真っ先の感想でした


鱧のフリット

カツオ出汁がふわっと香るフリットは 鱧自体に香りがしみ込ませてあるから

こちらのお店の調理法の一つです

到着して すぐ そのこだわりをいただけて 幸せ

フリットの油がすっきり切れている・・こんな風に家でできたらいいのに、としみじみ眺める・・

なんてことはなく、すぐ ぱくっ




こちらが カイノヤさん

8席だけのこだわりのイタリアンです

サービスの女性は美しく、ワインの勧めかたも楽しくて、

こちらも気負わずに そのサービスにゆだねられます





母子三代で 来られたことが とっても嬉しかった
けい娘、ロゼを ちびりっといただき中
夏の午後のロゼはキュートで 若い貴女に似合うよ、と娘に勧めてみたの
母は もう70歳ですので やっぱり なんといいますか、
コースの流れに添えず、もたつきが少しあります
ワインも回し飲みしちゃう母子三代・・こんなマナーでごめんなさいね
でも、楽しかった、感慨深いランチになりました





このランチで いただいたワイン

左より ロゼ、ゲウェルツトラミネール、シャルドネ



娘が 思わず「わあ、綺麗・・」とため息をついた ビジソワーズ

私がいただいていたトラミネールがとても合いました

ビジソワーズに バター風味のアイス、泡は黒こしょうの泡ですよ

以前は 上に黒こしょうをひいて お出ししていたそうですが、

黒こしょうの香が立ちすぎるのか、こちらの泡に変更されたそう

ブランドブラン ビジソワーズ とでも言うのでしょうか、

あまりの白の美しさに感動

泡が白いのはどうして?とうかがうと、黒こしょうの香だけ 泡にうつしてあるから、だそう




さつま芋のフォカッチャ

お菓子みたいかしら?と思っていただいたら、いえいえ しっかり お食事に合わせるフォカッチャ

さつま芋のほのかな甘みとやわらかい風味だけがしっかり残っています

個人的には オリーブオイルにオレンジなどの風味づけがないのが嬉しかった



たっぷり水を含ませて、しゃっきり感をだした 自家製のお野菜のサラダ

トウモロコシのソースが 美味・・お野菜だけでも美味しいので つけようか迷う

ソースだけをぺろっとしたくなる笑

このお野菜は すごい・・盛りつけの美しさも素晴らしい、ぜひ 食べていただきたい一品



熟成された赤牛でした

ほどよいナイフの入りで ソースなしでも十分美味しい

添えられたお野菜も 一口含むと 手間がかかっていることが分かる美味しさ、

それぞれのお野菜の味が濃い、ホントのお野菜の味がするのは 鹿児島の土壌ならではかしら

こちらのお店は 魚貝類やお肉はもちろんですが、

お野菜の美味しさは 群を抜いてます




平打ちパスタは 鹿児島・肝属半島の豚(とおっしゃっていたような・・)のミートソース




珍しいショートパスタ

ラザニアのパスタの幅の半分くらいかしら

魚介類のパスタ・・魚貝が細かくしてあり 塩で味付けしてあります
青魚の香を おそらくわざと残してあるので、好みが分かれる冒険のパスタかなと感じました



この中から お好きなお茶をどうぞ

娘は大喜びで どれにしようか決めていました

「緑茶とショコラ」など 香り高い、ユニークなお茶ばかりです



デザートは 三人それぞれ 違うものをいただけました

桃のコンポートにマンゴーのジェラートが乗ったもの




母のアフォガード



私がいただいたのはこちらのジェラート

まぜまぜしていただく、とても濃厚で美味



最後に三人ともに供されたのがこちら

チャイのプリンと焼き菓子(フィナンシェのような風味、それぞれ花の型で焼いてあって嬉しい)
まろやかで 香辛料の香が しつこくない程度に効いて、

さわやかにちょうだいしました


まだまだ、変化していきたいとおっしゃるカイノヤさん

良さをわかる客でありたい~関西で これからも美味しいものをいただいて、

少し知識も増やして、

また 来訪しよう

と思った、素敵なお店です

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